松島周辺の観光スポットを体験 絶景露天風呂や観光船、絶品グルメも
「仙台旅行、写真で振り返りましょう」の後編であります。
前回はこちら→半日観光なら仙台がお勧め 仙台城、瑞鳳殿など駅周辺に名所ずらり(上)
the 2nd day/2016.11.3
お酒を飲みながら談笑していた間にプツッ、と記憶がなくなった僕。寝てました。
翌日はいの一番に起きて、のしのしと朝風呂へ。
はえー、絶景です。
前日は暗くなってから旅館小松館 好風亭に着いたのでよくわからなかったんですが、まさに松島湾が目の前に。
近くにも遠くにも松の緑。島のてっぺんには粉をまぶしたようなささやかな紅葉。ゆらゆらと立ち上る白い湯気。
「まるで美の~」と例えてしまいたくなるよう。まったり。
福浦島をつなぐ朱塗りの福浦橋(252m)も見えます。
松島町ホームページによると、素敵な出会いが訪れると言われているそうですよ。
朝ごはんを食べますか。
バランスよく10品ほどが並べられていて、サラダなどは別にバイキング形式になってます。充実。
個人的には前日に食べた夕食よりもこちらの方が好き。バイキングの中にフルーツグラノーラがあったのが珍しいなと思いました(今は普通なのかな)。
おいしかった。
出発するころには空も晴れ渡りました。海の青に福浦橋の赤が映えますね。
旅館を後にし、小松館そばの五大堂へ。「すかし橋」を渡ります。
五大堂は、1604年に伊達政宗が建てた「東北地方最古の桃山建築」(瑞巌寺ホームページ)。
案内板によると、内部には五大明王像が安置されているそう(外からは見せませんでした)。国重要文化財に指定されています。
五大堂のそばからは松島湾を巡る観光船が出ています。運行は1時間間隔。
券売所で1500円のチケットを購入した後、ちょっと時間があるので周囲をぶらぶら。
カモメ? ウミネコ? を発見。等間隔に立って海を見つめています。凛々しい。
調べてみると、ウミネコでした。
複数のサイトによると、目、尾、羽、くちばしに違いがあるのですが、最もわかりやすいのはくちばしでしょう。
ともに黄色ですが、ウミネコは先に黒と赤の模様があるのです。ウミネコは黒目が小さく、目つきが鋭いことも特徴。
出発10分前。観光船「仁王丸」の前には長蛇の列が。
乗船。松島湾内を50分で1週します。
デッキからの光景。
「ポケモンGO」に飽き、船の振動につられて眠りの世界をたゆたう友人K。あご周りに高校のときには見られなかった肉。青年期は過ぎようとしています。
「なんか、ケツメイシの(CD)ジャケットみたいじゃね?」(K)
発着場に戻り、写真を撮ってもらいました。一度撮った後に「あ、後ろの海が写るようにもう一度撮りましょうか」と言ってくれたおじさま。ご配慮ありがとうございました。
観光船の発着場そばにある国宝・瑞巌寺を少し散策。
洞窟群には石塔がずらりと並んでいます。案内板によると、松島は古来「奥州の高野」と呼ばれ、亡くなった人が供養される霊場だったそう。
瑞巌寺の入り口にある延命地蔵。帰りの時間もあるので、本堂は見ずにここで瑞巌寺を後にしました。
さ、昼飯を食べましょ。
瑞巌寺から海沿いを南下して車で20分。本塩釜駅の近くにある「すし哲」本店へ。仙台駅に支店もあります。
友人Tが「おいしいと友だちから聞いた」とのことでこのお店にしましたが、うまい! 鯛は弾力があり、トロは口の中ですぐに溶けていきます。
カニ汁もいただきました。合わせて3,860円也。
僕たちが座った席に沿う壁には、『人間の証明』などで知られる小説家・森村誠一さんの直筆メッセージが。僕が尋ねた店員の方は経緯を知りませんでした。
おいしい魚を食べるなら、九州北部がお勧めですよ。
僕は記者をしていたときに福岡と佐賀に住んでいたのですが、魚がとってもうまかった。しかも安い。
その間に長崎を一人で観光しに行ったのですがやはりおいしかった。特に福岡は飲食店が多く、東京に比べて当たり外れが圧倒的に少ないです。
福岡で1店挙げるとすれば、中央区大名にある「しんすけ」。
中はこじんまりとしていて予約しないと入れないことが多いのですが、1品1品の味が非常にしっかりとしていて、記憶に残るお店です。
帰る前に「スイーツを食べよう」と仙台駅併設の商業施設「S-PAL仙台」へ。
「珍しいもんが食べたい」とKがネットで調べ、本館地下1階の「ロワイヤルテラッセ」で生パイを購入。
中にはカスタードクリームが入っているのですが、これが冷たい。チーズの味もするほか、チーズとはまた違った酸味も効いてる。変わった商品です。
そうそう、仙台銘菓で他にうまかったのは「ゆべし」。旅館の部屋にあったものを食べたのですが、僕は好き。
仙台の菓子店「味佳嵯(みかさ)」のホームページによると、ゆべしは仙台藩初代藩主の伊達政宗が戦時の食料にしていたとも伝えられる伝統菓子。
漢字で「柚餅子」と記されるように全国的には柚子を使用したものが多いのですが、当時東北地方では柚子を手に入れるのが難しかったため、代わりにクルミを使用。「くるみゆべし」が定着したそうです。
もち米の中にクルミを入れて蒸しあげたお菓子で、もち米のもっちり、クルミのカリッとした食感の違いを楽しんだ後、クルミの甘みが口の中に広がります。
東京に帰りましょう。
あー、楽しかった。僕たちは当時31、32歳でみな独身(ちな僕はバツイチ)。周囲の友だちはどんどん結婚していっていて、旅行に誘える人が少なくなっているので貴重。
これを機に「3ヵ月に1度は旅行しよう」という話になり、2月には群馬の四万温泉に行く予定です。また、観光ルポを書きますね。
仙台旅行にかかった移動時間と費用
〇車での移動 新宿駅―仙台駅(高速利用) 5~6時間
〇費用 計 ¥41,825
ガソリン代(3人のうち1人当たり) ¥2,256
高速代(同) ¥4,527
レンタカー代(同) ¥5,760
宿泊代 ¥18,530
飲食代 ¥7,452
観光代(拝観料など) ¥2,400
ほか ¥900
移動にかかった費用がトータルで12,543円。新幹線だと往復で2万3千円くらい。羽田、成田空港―仙台空港のLCC便はまだないので、時間に余裕があるのであれば車が安上がりですね。
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