【ライター必読】原稿料の消費税は源泉徴収の対象にしなくていい 賢い請求法

2019年6月13日

この前、源泉徴収について記事を書いたときに浮かんだネタ。

これ、フリーランスの人はみんな知ってるんかなー。周囲にリサーチしてないからわかんないけど、僕は独立して3ヵ月後くらいに知って面白いと思った。

それは、請求時の「消費税」には源泉徴収所得税率をかけないでいいこと。自分で請求書を作って請求するときに、原稿料と消費税を合算した金額に源泉徴収所得税率をかけている人っていませんか?

僕たちフリーライターの請求方法は多くの場合、下の通り。

原稿料+消費税-源泉徴収所得税=支払い額(受取り額)

源泉徴収がどんなものかは過去記事を参考にしてみてください。

どんな仕事の報酬が源泉徴収の対象? わかりづらいSEについても解説

このときに源泉徴収の対象になるのが、「原稿料+消費税」の額ではなく、「原稿料」の額、ということです。

つまり、消費税を合算した金額を源泉徴収の対象にしていた人は、手取り額が増えます。


原稿料が3万円だと差額は245円 微々たるものだけど…

例えば原稿料が3万円の場合。源泉徴収所得税率は10.21%。

1、原稿料+消費税の金額を源泉徴収の対象にしたとき
30000+2400-(32400×0.1021)=32400-3308=29,092円

2、原稿料のみを源泉徴収の対象にしたとき
30000+2400-(30000×0.1021)=32400-3063=29,337円

差額は245円と微々たるものですが、手取り額は多い方がいいので、クライアントから請求方法について指定されない限り、僕はこうして請求しています。

国税庁も認めている請求方法

この請求方法で良いことは、国税庁のホームページにも明記されています。

報酬・料金等の額の中に消費税及び地方消費税の額(以下、「消費税等の額」といいます。)が含まれている場合は、原則として、消費税等の額を含めた金額が源泉徴収の対象となります。ただし、請求書等において、報酬・料金等の額と消費税等の額が明確に区分されている場合には、その報酬・料金等の額のみを源泉徴収の対象とする金額として差し支えありません
国税庁ホームページ「源泉徴収が必要な報酬・料金等とは」の2の(4)

もう一つ、会計サイトからも引用。

基本的には、源泉徴収は、消費税も含む報酬・料金として支払った金額の全部が対象となります。ただし、請求書で報酬の金額と消費税の金額が明確に分けられている場合には、消費税の金額を除いた報酬の金額のみを源泉徴収の対象とすることができます。
会計サイト「MFクラウド」

「税金に税金はかからない」ということなんでしょうか。仕組みのマジック的なことですけど、知っておくと役に立ちます。

僕が知られたのは、クライアントに聞いたから。

僕は独立当時、2社と契約を結んでいて、双方から指定の請求書フォーマットデータをもらいました。

1社は原稿料だけで消費税を設けておらず、「原稿料+交通費」の金額を源泉徴収の対象にしていたのに対し、もう1社は消費税を設けていたけれど、「原稿料+消費税+交通費」を源泉徴収の対象にしていた。

だから僕は、後者のように総額に源泉徴収所得税をかければいいのね、と思い込んでいたんです。

3社目のクライアントは「会社が指定しているフォーマットはない」とのことだったので、先述の通りに請求した。すると、請求額と振り込み額が違っていて、振込額の方がちょっと高かった。

なぜ? と思って問い合わせたところ、担当者が経理に確認してくれて「うちでは原稿料を源泉徴収の対象にしていて、消費税を含めてはいない」と答えが返ってきたのです。

???

の僕はネットで調べて、今の理解に至ったというわけです。

「交通費」は対象になるので留意を

このときに留意しないといけないのは、消費税は源泉徴収の対象にならなくても、交通費は対象になること。

こちらも国税庁のホームページから

謝礼、研究費、取材費、車代などの名目で支払われていても、その実態が報酬・料金等と同じであれば源泉徴収の対象になります。しかし、報酬・料金等の支払者が、直接交通機関等へ通常必要な範囲の交通費や宿泊費などを支払った場合は、報酬・料金等に含めなくてもよいことになっています。
国税庁ホームページ「源泉徴収が必要な報酬・料金等とは」の2の(2)

 

通勤手当以外で、個人に対して取材費、車代などの名目で「金品」で支払った交通費は、実質報酬であれば源泉徴収の対象になります。ただし、支払者である事業主が、直接交通機関や旅行会社へ支払い、その料金が常識の範囲内ならば、報酬に含める必要がなく、源泉徴収の対象外です
会計サイト「MFクラウド」

 

フリーランスが自ら請求書を作るとき、クライアントから特に指定がなければ、源泉徴収の対象に消費税を除き、原稿料と交通費に絞って良い。

覚えておくと使える知識だと思います。

実際はけっこう、「このフォーマットを使って」と言われるんだけどね。しかもそのフォーマットだと、消費税も源泉徴収の対象になって自動計算されるっていう。僕は今のところ、わざわざそのことに触れてはいない。今度聞いてみようかな。

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