フリーライターが楽しんで取材をするために必要な5つのこと

2019年6月9日

 

フリーランスになってから、取材先やクライアントから喜ばれることが驚くほどに増えました。

考えられる理由は4つ。

自分の好きな分野を取材して原稿を書いている

取材を重ねる中で医療に関する知識が増えて、取材の深度が増した

取材に編集者やディレクターが同席してくれて取材ぶりを見てくれる(記者時代は
ネタ取りから原稿提出まで全て一人で行っていて、評価の主な判断材料は上がってきた原稿だった)

記者時代に比べて求められるレベルがさほど高くない

大小あれど、すべて関係していると思います。

③と④はぼくがどうこうするものではないので、主体的に見ていくものは①と②。

取材を楽しむことはライターにとって最も大切なことと言っていいと思う。

取材が楽しいと、取材テーマや取材相手のことをもっと知りたいと思うから、質問したいことがどんどん浮かぶ。

と同時に、取材相手もライターが自分に興味を持っていることをうれしがってくれるので、会話が滑らかに進む。

自分を好いている人を好きになりやすいのは、何も取材に限った話ではなく、広く人間関係を築く上で言えることではないでしょうか。

ぼくは、自分の好きな分野を楽しんで取材できていることが、取材先やクライアントの満足度向上に寄与していると思います。

記者時代には最も大切なこれができなかった……。

ぼくは事件事故や裁判の取材が好きではなく、また、好きではないことを自分でもごまかせないタチだったので、よくデスクから「お前、これ興味なかったんか?」「もっと取材を楽しめ」と怒られていました。

徐々にデスクに萎縮するようになり、デスクに怒られまい怒られまいとして、まるで穴埋め問題に回答するように記事を書いていた。

それが今では嘘のように、心が跳ねるように取材ができている。

環境によって変わるものですね(しみじみ)


どうあればフリーライターは取材を楽しめるか

フリーライターが取材を楽しむために必要なことについて、ぼくが思う5つを紹介します。

①自分が何に最も関心があるかを知る

まずはこれ。

自分が好きなことを取材した方が楽しさは増すので、自分が何に関心があるのかを把握することが第一歩です。

ぼくが勧めたいのは、会社員記者としてお金をもらいながらいろんな取材をすること

それが難しいようなら、フリーランスとして人力でいろんな会社に営業をかけながら、ブログを書いて検索上位に表示されるようにして問い合わせを待つ。

ただこのケースだとネットでの集客は難しいかな。

専門分野のない状態だと引っかけようとする検索ワードは「ライター」や「フリーライター」といったライバルの多いものになるから。

「医療ライター」のようにワードを絞ると検索上位は格段に狙いやすくなります。

②取材分野に関する知識が豊富

ぼくが臆病だからかもしれませんが、どんな球が来ても返せる余裕があった方が取材を楽しみやすいと思う。

ぼくは今でこそ医療取材をめいっぱい楽しめていますが、独立当初は少し緊張して臨んでいました。予習に2時間かけたこともあります。

今の医師や歯科医師の中に「わかりやすい説明」を心がけている人は多く、取材でもかみ砕いて説明してくれることは多いのですが、専門用語を使いながら話を進める人もいます。

そんな場合でも医療に関する知識があると「こんな意味でいいんですよね?」「それはつまり、こういうことでしょうか」などと翻訳しながら質問できる。

それに、「医療のことを知っているな」と取材の序盤で相手に知ってもらえれば、「勉強不足ですいませんが~」などと知らないこともオープンにしやすくなります。

(知らないときは正直に「知らない」と言うことは大切です)

③条件が明確でストレスの少ないクライアントと仕事をする

新規のクライアントと仕事をするときは、事前に条件を決めておきましょう。

報酬
文字数
締め切り
報酬支払い日

これらは最低限。

さらに、会社側とライター側の役割分担取材キャンセル料についても決めておいた方が安心できます。

例えば原稿提出後の修正対応について。

ライターの仕事ぶりに起因する修正依頼であれば問題ありませんが、例えば広告案件の場合などに、取材対象者の言ったことをそのままライターに横流しする人もいました。

原稿提出後にかかるであろうコストについてはできれば事前に知っておきたいので、ぼくは「修正はどうされていますか?」と直接に聞くようにしています。

軽微なものからライターに依頼している会社の場合、「2回までは無料で対応」「3回目以降は有料」などと希望を伝えています。

また、取材キャンセル時の対応も条件をすり合わせるときに漏れやすいことなので留意したい。

医師が取材相手だと、急患や手術などが入って当日にキャンセルになることがまれにあるんですね。

取材当日に取材がなくなった場合はキャンセル料として報酬の半額、前日キャンセルは報酬の3分の1をもらいたいと提案しています。

配慮のある会社だと事前にこのあたりのことを提案してくれますが、自分から切り出さないと話が上がらないことの方が多いです。

④仕事を詰め込み過ぎない

「きょうはこの原稿の締め切りがあるからこの取材は遅くともこのくらいには終わらせないといけないな」「あ、あの人への返信もしとかないと」「仕方ない、予習は電車の中でするか…」

仕事を詰め込み過ぎると、取材中にも取材後の動きが気になってしまい、そわそわしてしまって集中できない。そんな状態に陥る可能性があります。

取材スタートが遅くとも30分後になる。取材終わりが予定の30分後になる。こんなことは往々にしてありますから、余裕を持ってスケジュールを組むことが大切です。

⑤ブログを運営して、取材で得た情報を記事ネタにする

ぼくには今、医師と歯科医師をそれぞれ300人取材しようという目標があります。

雑記ブログである「フリーランスの歩き方」の状況にもよりますが、300人に到達したら医療特化ブログを立ち上げる構想を描いています。

「医者を300人取材したライターが語る医療のこと」のような。

だから今の取材活動は、将来の記事ネタをストックしていく行為でもあるわけです。自分の資産がどんどんたまっていく感じがして楽しいですよ。

それに、割合は少ないですが、「フリーランスの歩き方」にも取材で得た情報を生かしながら書いた記事があります。

取材してクライアントの媒体に記事を載せて終わり、だともったいないですよね。

著作権の問題をクリアしつつ、それらをいかにして自分の資産にしていくかがネット社会を生きるライターには必須だと思う。

 


 

あえて書きませんでしたが、もちろん、自分が納得できる報酬かどうかという点も大事。

仮に報酬が低くても自分の中で仕事を引き受けるメリットを腹に落としておくと仕事を楽しみやすいのではないでしょうか。「言い訳」という退路を断てるので。

「どうあれば楽しく仕事できるか」はこれからも考え続けたい。

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