フリーライターとして独立する前に準備・やっておいた方がいいことリスト

2019年7月6日

2018年3月で独立3年目を迎えました。今までに契約した企業数は18社、実際に仕事をしたのは16社。

「ライターとして独立したいけど、何をやっておくといいんだろう」「最低限、準備しておいた方がいいことを知りたい」

現役のフリーライターであるぼくが、実体験を踏まえて自分なりの答えを書きます。

実際にやっておいて良かったことのほかに、「これはやっておくと良かった」「独立前にこんな状況だったら良かった」と思うことも含めて。


1、100万円の余剰資金を用意しておく

余剰資金とは、設備投資や運転資金に回す必要のないお金です。つまり、完全に生活費に充てられるお金。

ライターで言えば、パソコンやカメラ、テープレコーダーといった機器の購入などに充てなくていいお金。

「100万円」と書きましたが、これはあくまでも目安で、「3ヵ月間、無収入でも生活できるお金」を意味します。なので、人により異なります。

なぜ、3ヵ月か。

独立してからクライアントを探す場合、探し始めから報酬が振り込まれるまでには相応の時間がかかります。

依頼を受けて取材をするまでにはいくつかの流れがありますが、オーソドックスなものとして一例挙げるとすれば以下の通り。

  1. インターネットでライターを募集している企業を探し、メールでコンタクトを取る
  2. メールで2、3回やり取りし、面談日を決める
  3. 面談・契約
  4. 取材依頼が舞い込む

企業探しに1週間、メールでのやり取りと面談までに1週間、そこから取材までに2週間として、1~4の過程に短くても1ヵ月間はかかります。

契約書を交わす場合は(交わさない場合もある)、面談後に現物の書類またはデータが送られ、返送・返信をする必要もあります。

取材をしてから原稿提出までに1週間として、企業探しから納品までには月をまたぐわけですね。

報酬の振り込みが「原稿提出の翌月末」(ぼくはこのケースが多い)とすれば、仮に4月に独立したとして、報酬が初めて振り込まれるのは6月

失業保険を考慮しない場合、4、5、6月の3ヵ月間は無収入で生活をする必要がありますから、「100万」という数字を挙げました。

フリーランスになると実感しますが、持っているお金の多寡は気持ちの余裕に直結します。ほんとに。

ぼくは曲折があり貯金ゼロで独立しましたが、当初はやっぱり不安感が強かった。

その一方、「やれば何とかなる」という自信が生まれもするので、一概に「貯金がないとダメ」とは言わないんですが、ベターではあるという意味で「余剰資金100万円」を書きました。

お金がないことで焦燥感と孤独感が高まって抑うつ状態になり、仕事の質が下がると元も子もないので、お金に余裕はあった方がいいです。

2、ミニマルライフコストを計算・把握しておく

「ミニマルライフコスト」とは、『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』などで知られる執筆家の四角(よすみ)大輔さんが提唱した言葉。

自分が生活する上で最低限必要になるお金を意味します。

フリーランスとして生きていくためには単に「稼ぐ!」だけではなくて、収入と支出のバランスに着目する必要があります。

さほど稼げなくても、支出が多くなくて、毎月少しの黒字が出るようであれば、当面は生き続けられるから。

特に独立当初はどのくらい稼げるようになるかがはっきりとは見えないので、ミニマルライフコストを計算して把握しておいた方がいい。

ちなみにぼくの場合、エバーノートに書き留めているミニマルライフコストは月間で17万2200円。少なくとも20万円の収入があれば当座は生きていけることになります。

 

こんな風に、生きるために実際にどのくらいのお金が必要かを把握しておくと不安感が和らぎます。

ぼくの場合、奨学金の返済のために毎月2万弱を持っていかれるのが痛いんですが、その分、家賃や携帯代、ネット代といった固定費と趣味代を低くしているので、20万未満の支出で済んでいます。

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3、独立する前に少なくとも企業2社と契約をしておく

独立した月の報酬は26万円、その翌月は33万円。

ぼくがフリーライターとして悪くはないスタートを切ることができたのは、独立する前、つまり会社員時代に企業2社と契約をし、独立したらいつでも仕事を受けられるようにしておいたからです。

「ライター 募集」などで検索するとわらわらと情報が出てきますから、独立する前からこつこつと情報を集め、空いた時間に企業にメールを送り、面談まで済ませちゃいましょう。

その企業から月に何本くらい依頼してもらえるか、また、企業と自分が合うかどうかは結局のところ、仕事をしてみないとわかりません。

ぼくの場合、その2つの企業は医療のウェブメディアと医療機関のホームページを専門にする制作会社でした。

幸いなことに依頼数が多かったため、2社だけでも生活するのに困らない収入を得ることができたわけです。

フリーライターの報酬は全体的にウェブ<雑誌<本で、まだ紙媒体の方が高い傾向にありますが、単価が低くても案件数の多いクライアントを複数社持っておくと、報酬の下支えをつくることができます

要は、クライアントもバランスが大事。

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4、ブログとSNSアカウントを開設し、情報を発信する

このリストの中で最も重要だと思うのがこちら。

ブログやツイッター、フェイスブックページなどの各種SNSアカウントを開設して、フリーランスとしての自分の情報を発信していくことです。

SEOを意識しながらブログを更新していけば、フリーライターとしての自分の属性を表すキーワードで検索上位を図れます。結果、ブログ経由で新規受注できます

ぼくは独立した月にFC2ブログを開設し、その4ヵ月後の2016年7月から月に3本ペースで投稿を始めました。そして3ヵ月後には「医療ライター」検索でトップに表示されるようになりました。

翌年にワードプレスに移行、グーグルの検索アルゴリズム変更の影響も受けたのか、2018年3月現在では3番目。

これまでに33の企業・個人から問い合わせを受けました。独立1年目に営業して契約した企業がリピートしてくれていることもあって、2年目からは人力での営業はしていません。

それでも、生活には困らない程度に食えています。

ブログは非常に優秀な営業マシン、自動集客装置になるのでぜひとも勧めたい。

その一方、個人的な反省点、というか、オレやっぱまだまだやなあと思ったのが、ブログやツイッターを使った自分ストーリー化をしなかったこと。

フリーランスのとしてのノウハウだけではなく、独立直後からの仕事や生活の状況、それらに伴う喜びや悲しみ、怒り、苦悩、不安などの感情を小まめに投稿していけば良かった。

等身大のフリーランス像が読み手にも伝わり、興味を持ってくれる人がもっと増えたかなと。

まだまだ、プライドを捨てられていない。

5、クラウドソーシングサービスへの登録

この記事は「クライアントと直接やり取りする取材ライター」をめざす人向けに書いているんですが、そんな人でも、念のためクラウドソーシングサービスには登録しておいた方がいいと思います。

クラウドソーシングサービスとは、仕事がほしいライターやデザイナーなどと、仕事を依頼したい企業とのマッチングを図るサービス。

クラウドソーシングサービスは今のところ単価の低い仕事が大半で、仲介手数料も取られます。

しかしながら案件自体は非常に多く、クラウドソーシングサービスを利用することで「仕事が全くない」状況は避けられます

直やり取りがなくなることを考えての保険として一通り登録し、精神的に余裕を持っておくのも手。

クラウドソーシングサービスの有用性と勧めたい具体的なサービスは実体験を踏まえて詳しく書いたので参考にしてみてください。

ライター初心者が手っ取り早く経験を積める求人サイト3選【クラウドソーシングサービス】

6、必要な機器・ツールを揃えておく

言わずもがなですが、念のため。

ノートパソコンとテープレコーダーは持っておきましょう。

テープレコーダーは故障に備えて2つ持っておくと安心ですが、買いたくない人はスマホアプリをインストールしておくと、取材時の機器の不具合にも対応できます。

デジタル一眼レフカメラも持っておきたい。ぼくの場合、独立2年目になってから撮影案件も入るようになったので持っておいて良かったと思います。

コンパクトなミラーレスでもいいんですが、クライアントや取材対象者の安心感を得る意味でも一眼レフを勧めたい。

今はデジタル上で画像を加工できるのでスマートフォンでも悪くない写真に仕上げられるんですが、まだ「デジタル一眼=いいもの」と無条件に思っている人の方が多いので。

あとはノートやペン、バインダー、資料を入れるクリアファイルくらいでしょう。フリーライターは初期投資を低く抑えられるのがいいところ。

【番外】行動第一、「なんとかなるさ」の精神でいこう

独立する前にミニマルライフコストを計算、事前に複数社と契約をしておき、独立後はブログやSNSで情報を発信する。

保険のためにクラウドソーシングサービスを運営する企業に登録しておく。余剰資金は多いほど良い。

フリーライターとして独立する上で知っておくといいと思うことを書きました。

が、

最も大事なことは準備ではなく、勇気。

未知のことにチャレンジする、一歩足を踏み出す勇気です。

そして踏み出したら、淡々と行動していくこと。

会社員の場合、組織に所属していたら仕事をしなくてもお金をもらえます。

フリーランスは仕事をしないとお金をもらえません。

あれこれと考えていても、行動をしなければ収入はゼロですから、行動第一です。

ちょっと落ち込んでもいいけど、なるべく早く切り替えてまた行動していく。それを繰り返す。

ぼくは貯金ゼロで独立に踏み切り、その2ヵ月後に離婚。精神的に厳しいときがありましたが、考えながら行動していたら、行動しながら考えていたら、何とかなりました。

これから先はどうなるかわかりません。でも、それが楽しみでもあります。

人間いつ死ぬかわからないのだから、“いま”楽しいことをするのが最も大切ではないでしょうか。

楽しいことをし続けていれば、点と点がつながり、線になっていく。社会人11年を振り返ると本当にそう。

失敗したらしたでそれをネタにして人に笑ってもらえばうれしいし、ブログでそのネタを発信すればまた何かが生まれるかもしれない。

離婚ネタも今では友人と飲むときの格好のツマミになっています。

「会社員ライターになりたい」「ライターとして転職したい」

「まずは会社員としてライターになりたい」

そんな人は、マスコミ求人に特化した宣伝会議グループの転職エージェント「マスメディアン」の利用をお勧めします。

ぼくもこちらの会社を利用して内定を得ました。

体験記はこちら。

【現役ライター体験談】ライター志望者に勧めたい転職会社「マスメディアン」レビュー

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