フリーライターが面談時に確認したいこと 聞きそびれがちだけど意外と大事なこと

2019年7月4日

2018年の3月でフリーランス3年目に突入しました。

今までに契約した企業の数は18社。実際に仕事をしたのは16社。

フリーライターとして企業と仕事をする際には、多くの場合、事前に担当者と会って仕事の内容や条件、お互いの希望などを話し合います。

独立したての人の中には「面談ではどんなことを確認しておいた方がいいんだろう」「聞きそびれがちなことはないか」と思う人もいるのではないでしょうか。

「あれを確認しておけば良かった。でも、今さら聞くのはちょっと…」

ぼくも過去にこんな思いをしたことがあったので、経験に基づいてまとめておきますね。

原稿料や納期などの基本的なことは記事を読まずともわかる人が大半だと思うので、まずは、「聞きそびれがちだけど意外と大事なこと」から書いていきます


ライターが書く必要のあるトータルの文字数

フリーライター未経験の人は特に知っておいた方が良いことだと思います。

クライアントとの面談の際、①取材内容と②文字数、③納期の3つを優先的に話し合うことが多いんですが、文字数を確認する際には注意が必要です。

クライアントが提示した文字数が「ライターが書く必要のあるトータルの文字数」か、それとなく聞いてみましょう。

というのも、クライアントによってはリード(序文)などを除いた本文の数字を「3千字」と提示し、実際にライターが書く必要があったのは4千字だった、といったことが起こり得るからです。

200、300文字程度であればさほど気になりませんし労力も大きくは変わりませんが、これが千字を超えるとなると別です。短くても30分以上は書く時間が長くなります。

ウェブメディアだと、リードと本文以外にオプションとして何らかの情報を書かないといけないことがあるのでより注意が必要

あとになって文字数が増えることがわかると、精神的に良くありませんよね。

クライアントへの不信感が高まったり、労力に対して見合っていないと感じてモチベーションが下がったり。

面談の際に、ライターが書く必要があるトータルの文章量を確認し、文字数を含めた労力に対していくらの報酬が支払われるかを共有していくといいのではないでしょうか。

取材キャンセル料の有無とその費用感

取材先の都合などによって取材が急きょなくなったときにクライアントがどんな対応を取ってくれるかも確認しておきましょう。

これはぼくが先にその必要性を感じたわけではなく、フリーランス1年目の時に一緒に仕事をした企業との契約内容に盛り込まれていて、「確かに必要だよね」と気付きました。

フリーランスとよく仕事をしている会社の場合は、あらかじめ決まってあることが多いので安心できます。

しかし、フリーランスと初めて仕事をする会社や古くからある出版社などの場合、面談時に先方から話が挙がらないことがあるので、フリーランス側から提案するようにしましょう

契約内容にもよりますが、ぼくが過去に伝えた内容は以下の通り。

これらは、ぼくが今でも一緒に仕事をするクライアントの契約内容を一部真似て、自分の希望も加えてアレンジしたものです。

取材キャンセルに備えて企業にお願いしたこと(一例)

•取材が急きょなくなった場合はキャンセル料がほしい。
→取材当日は報酬の50%(移動していた場合は交通費を追加)
→取材前日は報酬の30%

•取材日が未定のまま、クライアントの会社などで打ち合わせを先に行ったケース
→打ち合わせから3ヵ月以内に取材が行われなかった場合、打ち合わせ費として5千円と交通費をもらいたい(打ち合わせだけで終わってしまう可能性があるため)

取材キャンセル時の対応についてはちょっと聞きにくいかもしれませんね。

実際のところぼくもいまだに慣れませんが、とても大切なことだと思います。

フリーランスは休業補償などがある会社員とは違って仕事をしなければ報酬が得られませんが、その「仕事」の中には、取材の準備(予習)や他社案件とのスケジュール調整なども含まれるからです。

場合によっては、先約を優先するために他社の依頼を断った後に先約の取材がなくなり、2件とも仕事ができなかった、なんてこともあり得ます。

クライアントとトラブルが起こる可能性を減らし、お互いに気持ち良く仕事をするためにも、取材キャンセル時の対応については事前に詰めておきたい。

原稿提出後? 校了後? 報酬支払い日について認識の違いがないか

これは過去に1度あったことで、契約書を交わさずに口答で条件を擦り合わせたケースです。

ぼく「報酬の支払いについて原稿提出後の翌月末までにお願いしたいんですけど、問題ありませんか?」

担当者「わかりました。では翌月末にお支払いしますね」

一通り条件を擦り合わせ、よし、これで安心して取材に臨めるなと思い、取材をしました。

ところが、原稿提出後のメールのやり取りの中でお互いの認識が食い違っていたことがわかったのです。

ぼくは「原稿提出後」の翌月末と伝えたつもりだったのですが、先方は「校了」の翌月末と思っていた。

校了とは、関係者による原稿のチェックが全て終わり、媒体に掲載できる状況になることを意味します。

ぼくは、報酬が支払われるタイミングの基準については、「校了」ではなく、「原稿提出」にしたいと考えています

というのも、校了の場合は原稿を確認する人数と確認者のスケジュールによって想定されるタイミングが大幅に遅れる可能性があるからで、それはライターの仕事ぶりが関わることではないからです。

広告案件の場合は一層、チェックが遅れる可能性が高くなります。

ですから、口頭での確認の場合は特にお互いの認識が合っているかどうかに気を配った方がいい。

メールで必ず活字に残しておくこともリスクを減らせる方法の一つ

ただぼくの場合、良さそうな人であれば口頭だけで話を進めることも往々にしてあります。

そこはもう、自分の感覚を信じているとしか言いようがありません。

先ほど挙げたクライアントもいい人だと思ったからで、確かに認識のズレはあったのですが、リピートしてくれました。

このやり方で失敗したときにはまたブログに書きますね。

クライアントの編集力と原稿修正時の役割分担

これもちょっと大っぴらに聞きにくいことですが、空気を感じ取る意味合いも含め、なるべく把握したいこと。

紙の出版社であれば社員間で脈々と編集力が継承されていて、ライターの文章をきれいに整えてくれることが多いです。

タウン紙の出版社と新聞社に勤めていた経験からもそう思います。

ライターが出した原稿が出版社側の意図とずれていることがなければ、微調整はクライアント側でしてくれます。

だからこそ、面白いネタを引っ張れるライターであれば必ずしも文章力が高くなくてもいい、「ライターは書けなくていい」と言われるわけですね。

でも今は業界の状況が変わっていて、ウェブメディアや広告メディアが増えていることに伴い、編集者がいないケースが増えています

広告メディアの場合、大まかな人員構成がディレクター(営業)、フリーランスの窓口スタッフ、デザイナー、システムエンジニア、であり、文章を見られる、校正のできるプロがいないことがあります。

ですから、クライアントのクライアント、つまりスポンサーからの指示をそのままライターに伝えることが考えられます。

ぼくも過去にあって、取材先の修正指示メールをそのまま転送されたことがありました(そのときは「要点をまとめた上でメールをしてほしい」と伝えました)。

素材が良ければある程度の修正をクライアントがしてくれるのか、広告案件などでスポンサーの指示をライターにそのまま伝えているのか。

ケースによりますが、ぼくは割と率直に聞くことが多いですね。

「どんなときに修正の指示を出していますか」と。

クライアントの編集力をある程度把握しておくと、原稿提出後の心づもりがしやすいですよ

「最低限これは」 ライターが面談時に確認したい基本的なこと

聞きそびれやすいこと、確認しておくとより良いことを紹介しました。

念のため、フリーライターが面談時に確認しておきたい基本的なことについても羅列しておきますね。

いつ、どこで、誰に、どんなテーマで取材をするか
記事を通して読者に何を伝えたいか
取材時に必ず聞いてほしいこと
文字数→全体のほか、序文と本文、見出し、中見出しについても
文体の希望→サンプル記事、なければ柔らかめか硬めか、1人称か3人称か、Q&A形式かなど
およその取材時間→1人称の記事の場合でスムーズに取材が進んだ場合、1時間あれば6千字は書けます。参考にしてみてください。
納期→「取材から何日後」だと、人によって締め切り日の計算方法が違う可能性があるので、具体的な日付を聞いておいた方が良いです。取材日をカウントするかしないかの違いですね。
原稿の形式→ワードデータで良いか、先方にフォーマットがあるか
原稿提出から校了までの流れ
どんなライターを求めているか→クライアントが欲するライター像。これは関係を築きながら雑談を通して聞くことの方が多いかな。

 


 

一通り、いま思うことを書きました。経験を重ねる中で増えた場合は追記しますね。

この記事を読んでくれた人の中に「こんなことも聞いておくといいよ」「役に立つよ」など思うことがあれば、教えてもらえるとうれしいです。

「ライター●●さんからのコメント」などとして追記します。

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