フリーライターは誰のために働く? 「自分」「顧客」「読者」に優先順位をつけてみた

2019年6月2日

「クライアント様のために!」「クライアントさんのお役に立てるよう」「お客様に貢献できるライターでありたい」

フリーライターとして独立してからライターのブログやSNSを見るようになったんですが、こういった発言がけっこうあって、それはぼくが予想していなかったことでした。

えっ、あ、そうなんだ、と。

ぼくは思ったことがないので印象に残った。


自分が楽しむことを最優先

ぼくの場合、仕事をするときに最も大切にしていることは自分がめいっぱい楽しむこと。

次に読者の役に立つこと。その次に取材相手に気持ち良くなってもらうこと。

明確に順序立てるのは難しいんですが、概ねこう。

率直に言うと、クライアントのためにって気持ちはこれらの後なんですね。

ぼくは取材が好きで、取材相手と対峙するときの緊張感とか、面白いネタを引き出すための脳内攻防戦のヒリヒリ感とか、取材相手が気持ち良く話してくれることのうれしさとかがごっちゃになった場にいられることに興奮します。

堪らないっす。

そんな場にいられるのはそもそもクライアントがぼくに取材を依頼してくれるおかげなので、もちろん感謝はしています。

今のぼくのビジネスモデルだとクライアントがいないとメシ食えないし。

でも、わざわざ言語化して「クライアント様のために!」というほどではないんですよね。

要望を細かく聞くものの

いや、クライアントのことは考えますよ。

初めて一緒に仕事をするクライアントには読者層とか求める文体とか記事を掲載する目的とかを一通り聞きます。

ブログの「お問い合わせを検討されている方へ」の記事でもこれらのことは依頼時に知らせてほしいこととして伝えていますし、打ち合わせ時にはけっこう細かく聞く方だと思う。

仮にクライアントが考えていなかったことがあれば、事前に得た情報からぼくなりにこうした方がいいんじゃないかってことも話します。

先日もオウンドメディアを立ち上げようとするクライアントと打ち合わせていて、自分の考えを伝えたら「それで行こう」ってことになりました。

オウンドメディア案件って、企業側とすれば最小コストで効果をあげたいから、ライターに安く投げて、ライターは左手でさくさくさくってネット情報をリライトして終わりってことになりやすい。

でも、それってもうどこでもやってることで、Googleのアルゴリズムも改良されてきてるし、ジリ貧だと思うんです。

で、ぼくが伝えたことは何かというと、そもそも記事ネタは会社の社員が持ってるわけだから、「オウンド」(自社の)メディアなのだから、企業のリソース(資源)をもっと活用した方がいいということ。

会社としてはちょっと手間かもしれないけど、情報を持ってる社員をピックアップして、ぼくがその人を取材して記事を書く。

これを土台にして足りないところは資料を参考にする、と。

ほかにもマーケティングの一環として、継続的に仕事をするクライアントであっても「もっとこうしてもらえるとありがたいってことありますか?」と折を見て聞くようにしています。

ぼくの場合、フリーランスになってから指摘されたり怒られたりすることが会社員時代に比べてめっきり減りましたから、意識的にやってます。

企業からすればフリーを切る理由ってわざわざ言う必要ないですもんね、連絡しなけりゃいいだけなので。

顧客目線はルール

クライアントのことを考えるのって、文章を書く上での文法を守るのと似ているとぼくは思うんですね。

クライアントの要望をクリアしながら、自分が最大限楽しむ方法を探っていく。

ぼくはその後者に重きを置いています。

自分が楽しんで仕事していると、楽しんでいる感じって周囲に伝わりやすいから、取材相手は「自分に興味を持ってくれているな」と思いやすいですし、取材相手が気持ち良くなってくれればそれはクライアントの満足度向上にもつながります。

あと、優先順位の2番目に挙げた「読者のために」ってのも大切で。

読者に目線を据えて仕事をしていれば、途上にあるクライアントの満足は結果的に満たされやすいから。

これはまあ、そうじゃないケースが往々にしてあるのが実情。

例えば広告案件の場合はクライアントが営業しやすいよう記事の内容を調整する必要があるときもあって、「読者的にはどうなの?」って書き手が思うこともあるんですよね。

このあたりはなるべく臨機応変にやろうとはします。

これ書く人少なそうだから

この記事は「クライアント様に!」って情報発信するライターを否定したくて書いたわけじゃありません。

何に重きを置くかはその人が好きにすればよくて他者がどうこう言うことじゃない。

ただ、ぼくの考え方を書くフックにはなりました。

それに、なんか気持ち悪いんですよね。

ブログやSNSを運営しているフリーランスってクライアントからの問い合わせを得ることが目的の一つである場合があるから、「クライアント様のために!」って書いた方が耳ざわりがいいでしょう。

逆に、「別にそんなこと強くは思ってねえんだけどな」ってフリーがいたとしてその実際の思いはネットの中では浮上しにくいし、そもそもクライアントとその予備軍から疑問に思われやすいことをわざわざ書く人って少ないと思う。

情報があまり画一的になるのはぼくは好きじゃないんで、ぼく以外にもぼくみたいなフリーはいるだろうと思って書きました。

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