フリーライターが自己紹介動画を作るメリットと方法、流れ、所要時間【経験談】

なにか自己PRのいい方法がないものか…?

フリーランスは自分自身が商品ですから、こんなことを考えているライターも多いのではないでしょうか。

ブログは運営してる、SNSもやってる。さて、次は何をしよう。

そんな人に勧めたいのが、自己紹介動画作りです。

フリーライターとして独立して2年半、2018年8月にライターとしての自己紹介動画を作ってYouTubeに投稿し、ブログのサイドバーに掲載しました。

この記事では、ぼくが考える自己紹介動画作りのメリットとその方法、流れ、所要時間について解説します。


フリーライターが自己紹介動画を作る3つのメリット

企業がその人をイメージしやすくなる

ぼくは今までにブログ経由で43社・個人から問い合わせをもらいましたが、なぜぼくに問い合わせたのかを企業に尋ねたときに最も多かった答えが「名前と顔を出しているから」というものでした。

「匿名だと(サイトの)中身を見ない」「匿名だと嘘をつきやすい」「信用できない」という人もいました。

それだけ、名前と顔というのは問い合わせる側には重要なんですね。

確かに名前と顔を出してインターネット上に情報を出していれば、その人の家族、友人、知人、顧客がサイトを見る可能性がありますから、嘘はつきにくい。

ぼくが逆の立場でも、やはり実名顔出しの人の方が責任をもって情報を出している印象を受けます。

名前と顔は重要。

そして、次に出す情報として大切なのが、表情や声だとぼくは思います。

取材ライターは人に会って話を聞くのが仕事ですから、企業としてもその人がどんな表情でどんな風に話すのかは気になるところでしょう。

いくらネットに名前と顔を出していても、リアルの取材のときに無表情・不愛想にぼそぼそと話すライターに多くの人は頼みたくないはず。

ぼくはマーケティングの一環としてクライアントに「どんなライターが嫌だったか」を定期的に聞いているんですが、答えの中に「不愛想」「偉そう」「声が小さくて聞き取りづらかった」といった、表情や声、雰囲気に言及するものがありました。

だからこそ、企業にライターとしての自分のイメージをより深めてもらうために表情の変化や声色、口調がわかる動画を撮ろうと思ったのです。

自己紹介動画の効果についてはこれから検証していきますが、既にツイッターのフォロワーからは「人となりが伝わってくる。いい方法」「親近感が湧いた」といったうれしいコメントが寄せられました

ブログの魅力が増す

これは、動画自体のメリットになります。

ぼくはこれから、自己紹介動画だけではなく、ブログの記事の要約を動画に収めて記事のリードの下に添付しようと考えています。

こうすれば、ぼくのブログを訪れた人は文章を読み続けるか動画に移行するか選べるので、読者の満足度が高まるのではないでしょうか。

文章を読むのって、けっこう面倒くさい作業だと思うんですよね。

ぼくは(文章を)たくさん読まなければうまくは書けないと思っているので、読むことは仕事の一環なんですが、それでもネットの何らかの記事を読むときに最後まで読み通すのは3割くらい。

途中で面倒になって閉じることが多く、さらに疲れているときはそもそも長い文章を読みたくないので記事を開きもしません。

でも、同じ内容を動画に収めていれば、人によっては動画で情報を得ようとしてくれると思うんです。

文章を読むのはいわば主体的な行為でエネルギーが要りますが、動画視聴は勝手に情報が流れてきますから受け身でよく、自力で文章を読み進めるよりも楽。

なので、動画を好む人に対してはもちろん記事に動画があった方がいいでしょうし、仮に文章を読むのが好きな人でも疲れていて読みたくないときは動画があった方がうれしいと思うんですよね。

ということで、まずは解説系の記事に絞って5分くらいに要約した動画を少しづつ投稿していこうと思います。

サイト滞在時間が長くなりドメインパワーが強くなる

ブログを運営していく上での戦略的な目論見もあります。

動画を見てもらえればその分、サイトの滞在時間が長くなりますから、サイトの力を意味するドメインパワーが強くなり、結果的に検索上位に引っかかりやすくなります

今のところGoogleは「サイトの滞在時間が長い」=「魅力的なコンテンツが詰め込まれている」と判断しているようなので、動画を撮って添付することはSEO対策にもなる。

ぼくは過去に医科・歯科のクリニックのホームページのライティングもしていたんですが、クライアントの制作会社では顧客向けに動画をつけるプランも用意していました。

最近は動画を載せているホームページが増えていますが、それは読者にイメージを深めてもらう以外に、ウェブマーケティングの一環でもあるということなんですね。

自己紹介動画を作る方法と流れ

では、ぼくが具体的にどんな手順で自己紹介動画を作ったのか解説していきます。

1、動画の台本を作る

まずどれくらいの時間の動画にするかですが、3分だと短いし10分は長い気がしたので、5分程度でいいだろうと考えました。

でも、5分間スピーチって文字数にすると結構あるんですよ。ネットで調べたところ約1500字。

結果的に投稿した動画が6分22秒で台本の文字数が1600字でしたから、この5分で1500字という目安は概ね当たっていました。

スピーチ時間による文字数の目安はこんな感じです。参考にしてみてください。

スピーチ時間による文字数の目安

1分間 300字

3分間 900字

5分間 1500字

「1分間に300字」と覚えておけば良いですね。

で、この1500字は視覚的にはA4サイズにびっしり文章を書いたのと同じくらいの量なんですが、これくらいのボリュームをつっかえずに空で話すのはぼくには難しいと思いました。

なので、30分ほどかけて台本を用意しました。

自己紹介動画に必要な情報と構成

ぼくが台本に落とし込んだ情報は以下の通り。

プロフィール
…年齢、出身地、出身大学、過去に勤めた会社と携わった仕事
取材分野
実績
…取材人数、クライアント企業、媒体ジャンル
なぜその分野を取材しているか
ライターとして心がけていること
今後やりたい仕事
興味を持ってくれた人へ
…ブログに詳細情報あり。ブログに掲載のメールアドレスへ。

台本を作る上で心がけたのは、自分の売りを明確に打ち出しつつ、ストーリーとして伝えることです。

ライターとしてのぼくの売りは「元記者」「医療専門」の2つなので、まず最初に簡単に記者をしていたキャリアを紹介して、その後にフリーとしての実績を話しました。

そして、そもそもなぜ医療を専門にしているのかという多くの人が思いそうなことの答えも提示して、疑問を引きずらせないようにしました。

「疑問を引きずらせない」のは、文章を書く上でも大切ですよね。

記者を経験する中で難病の患者と出会い、医療に関心を持って取材経験を増やす。そして独立した後は医療ライターとして活動。

こんな流れがわかれば動画を見る人も納得しやすいかなと。

実際のところ独立したのは組織に身を置くのが向いていないと思ったからですが、そんなことを短い動画に載せる必要はないので、あくまで見る人の腑に落ちやすいよう、余計な疑問を持たせることのないような構成にしました。

それと、「ライターとして心がけていること」「今後やりたいこと」の2つを盛り込むことも大事

企業側からすればライターとしてのイメージが深まりますし、動画を見てくれた人が頼みたいと思っている仕事がライターの希望と一致していれば相手も依頼しやすくなりますよね。

この時にぼくが意識したのは、ライターとしての心がけの中に一つ相手が「おっ」と思うことを入れること。

ライターとして心がけていることは? と聞かれたときの答えってライターじゃない人でも大体予想できると思うんです。

〇納期を守る
〇わかりやすく書く
〇クライアントの満足をめざす

とか。

もちろん上のことは大切でそれを伝えてもいいんですが、もしかしたら動画を見る人はそんな定番なことは聞き飽きているかもしれない。

ですから、「自分が一番楽しむ」という、自分が大切にしているけれど相手からすればあまり聞かないだろうと思うことも盛り込みました。その後にそれを大切にしている理由も添えて。

そして最後に、詳細情報を記載しているブログへの動線を作りました。

ぼくの自己紹介動画を見る人はブログから動画に飛ぶ人がほとんどだと思いますが、もしかしたらYouTube内で検索して辿り着く人がいるかもしれないのでそのための対策です。

2、録音と発声の練習

台本を作った後は、その内容を空で言えるようスマートフォンのアプリを使って録音と発声の練習をしました。

この時に意識したのは、1600字の分量を細分化してパートごとに練習すること。そして、パートの中でも核となる内容を中心に覚えていくこと

1600字をいきなり通しで覚えるのは難しいですからね。

例えばぼくの場合、上に記載した構成を

「これまで」
「現在」
「きっかけ」
「心がけ」
「これから」
「最後に」

という6つに分け、1つのパートを覚えたら次に移るという要領で進めていきました。

各パートの録音後にアプリを再生して声の大きさ、高さ、速さが問題ないかもチェック。

3、セッティング

撮影のためにスマートフォンがつけられる三脚を購入し、こんな感じでセッティングしました。

ぼくが購入したのはこれ。

2千円と安く、110㎝まで高さを上げることができ、さらにデジタル一眼レフカメラも付けられる。Amazonでベストセラーになっているので安心感もありました。

説明書が入っていないのは不親切に思いましたが、問題なく使えましたよ。

ぼくが場をセッティングする上で考えたのは

動画を見る人と同じ目線(の高さ)になっているか
画面に占める顔の面積が大きすぎず、小さすぎないか
顔と体が画面の中心にきているか
目線が画面の中心にきているか(視聴者と目が合うか)
背景に余計な物が映っていないか

初めての動画撮影ということもあってこれは何気に時間がかかりました。実際は撮りながら調整していった形です。

ユーチューバーの動画を参考にしてもいいですよね。

ぼくが特にチェックしたのはメンタリストDaiGoさん。

さすが人を納得させる仕事をしているだけあって惹きつけられる動画を作っています。

視聴者と目が合うようにするためには、スマホの真ん中ではなく、上部のレンズの部分を見つめることがポイントです。

4、撮影

三脚の位置やスマホの高さを微妙に変えて試行錯誤しながら撮影。

今回は6分ほどの動画なので通しでチャレンジしましたが、5回くらいは失敗しました。

噛み過ぎたり、次に話すことが飛んだり。

でも数を重ねていけば悪いなりに少しずつ良くなるので失敗してもこんなものと思って続けてみてください。

パートごとに刻みたい人は動画を繋げられるアプリもあるので活用してもいいかも。

iPhone(iPhone X/8/8 Plusを含む)で動画を結合・つなげるアプリおすすめ5選

噛んだりつっかえたりするところはあったものの、まあ、そこまで目立たないでしょうってレベルのものを1時間半かけて撮ることができました。

5、編集

「編集」と言っても大げさなものではありませんが、そのままではスマホをタップしてから撮影場所に座るまでや最後のカメラを止める動きのシーンまで入ってしまうので、最低でも始めと終わりの部分をカットする必要があります。

ぼくが使ったのはVideoShowという無料スマホアプリ。

スマホの動画データをアプリに取り込み、トリミング機能を使って仕上げました。

6、投稿

いよいよ、投稿へ。

まずはYouTubeにログイン。トップ画面右上にある「ログイン」をクリックします。Googleアカウントを使って入ることができます。

 

ログインしたら右上の自分のアイコンをクリックして表示された一覧から「マイチャンネル」を選択

 

これは投稿した後のページですが、投稿したことのない人であれば「チャンネルを作成」をクリック

 

そしてパソコンで投稿する場合は右上にある矢印の「アップロード」アイコンを、スマホの場合はビデオカメラのマークをクリックすれば動画投稿のページへ移ります。

公開方法を「公開」「限定公開」(URLを知っている場合に見れる)「非公開」「公開予約」の中から選び、動画のタイトルと説明文を入力して「公開」ボタンを押せば完了

なお、投稿された動画の右下にある「共有」ボタンをクリックすればツイッターやフェイスブックの投稿にシェアできたり、URLをコピーしてブログにはったりできます

投稿までにかかった時間

台本作りから投稿までにかかった時間はおよそ6時間でした。

〇台本作り 30分
〇録音・発声練習 1時間
〇セッティング 1時間
〇撮影 1時間半
〇編集 1時間
〇投稿 1時間

ぼくの場合は編集アプリや投稿の方法を調べながらでしたが、この記事に沿ってやれば5時間台で可能だと思います。

 


 

こんな風にブログをカスタマイズしていくのは楽しいですね。メールの署名にも添付したので仕事でやり取りする人にも見てもらえるかもしれません。

では、クライアントやこれから出会う人に聞いて効果のほどを検証したいと思います。